代表あいさつ
現状
近年、日本では多くの外国人が暮らすようになりました。外国籍の子どもだけでなく、両親のうちどちらかが外国出身の子どもも含めると、およそ25人に1人はいると言われています。外国人の散在地域といわれる佐賀県においても、外国にルーツを子どもたちは増えてきています。
しかし、残念ながら、社会には、外国人に対する差別や偏見があり、様々な困難を抱えている人々がいます。学校においても教育を受ける権利が十分に保障されているとは言いがたく、そんななかで、自らのルーツを肯定的に捉えられけない子どもも少なくありません。
経緯
私たちは、2013年2月より「佐賀県外国にルーツを持つ生徒交流を支援する会」を立ち上げ、佐賀大学において、学生たちの協力のもと、外国にルーツを持つ子どもたちの交流会を開催してきました。多様性を尊重し、子どもたちをエンパワ―するプログラムを実施してきました。
2021年3月より、現在の場所に事務所を移転し、相談事業や学習支援事業、研修事業、研究調査事業も開始しました。
2025年6月には、法人格を取得し「NPO法人 さが子ども多文化センター・わーるどりんぐ」と改名しました。これを機に、行政や学校、他の外部機関と一層、連携・協働のもと、さらなる事業の充実を図りたいと思います。
目標
私たちは、だれもが自分らしく生きる権利があり、だれもが一人ぼっちだと感じるべきではないとの信念に基づき、学校や地域で孤立することのない多文化共生社会をめざします。これは、国籍や人種、民族等の違いにより差別されないというSDGsや子どもの権利条約に基いています。

NPO法人
さが子ども多文化センター・わーるどりんぐ
代表 松下 一世
Profile
学歴
大阪教育大学大学院 修了
職歴
和歌山県、大阪府小学校教員、国立大学法人佐賀大学教育学部教授
非常勤講師歴
佐賀大学、佐賀女子短期大学、西九州大学、久留米大学、九州大学、福岡県立大学、精華女子短期大学
専門の研究
教育学、人権教育、多文化共生教育、いじめ問題の研究
人権研修講師
各地の教育委員会や人権教育団体主催の研修会で講演

